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第8回 檸檬小説コンテストの入選作品が決定しました!テーマは「浮気」でした。

4名の審査員がそれぞれ10点の持ち点を持って全応募作品を読み、良いと思った作品に加点していく方式で審査を行いました。
グランプリ受賞1作品、準グランプリ受賞4作品を発表いたします!

審査員の2名が最高点をつけました。
キャラが立っていて展開にスピード感があり、読んでいて飽きさせません。よく考えると主人公の女性も浮気をしているわけですけれど、それでも自然と主人公を応援したくなってしまいました。どうやってまとめるのかと思っていたら納得のオチでホッとしました。
審査員の1人は「大学教授がたまたま隣の部屋に」という設定が現実味がない(でも創作としてはありがち)と感じて入り込むことができなかった、という感想を持ったのですが、別の審査員は「こういう女性がこういう彼氏に好かれてしまうのはリアリティある」と人物設定を評価しました。
たしかに、桜田さんはキャラは立っているけれどあまりリアルにはいなそうだなとは思うのですが、個人的には「センセイの鞄」を彷彿させる素敵なキャラだったと思います。
2度グランプリを獲得されているということもあり、けっこう厳しい目で読ませていただいたのですが、今回はPochi.さんを上回る作品がありませんでした。3度目のグランプリ!本当におめでとうございます!


最高点をつけた審査員はいなかったのですが、審査員4名全員が点を入れた唯一の作品です。
ある日突然、母の都合で同居することになった一つ年上の男の子。これまで彼氏がいたこともない、男性に免疫がない主人公に対して「彼女はいるけどうまくいってない」などと言って頬に触れてきたりデートに誘ってきたり……。
よくある同居モノのラブストーリーか?と(マーマレード・ボーイのような)思いながら読み始め、そうだったとしても十分おもしろいと感じていたのですが、最後まで読んでまさかの仕掛けにいい意味で愕然としました。
「水族館」を出したことの意味があったのか?と疑問に感じた審査員や「果たしてこれは浮気と言っていいのか?」と疑問を持った審査員がいたり、細かい部分で気になる箇所がいくつかあって、高得点とはならなかったのですが、長さもちょうど良く読みやすかったですし、良作だと思います。

審査員の1名が最高点をつけました。 彼氏がいるのに毎朝幽霊の男の子のキスで目が覚める、というとホラーか?と思われそうですがそうではなく、若くてテンション高いイケメンの幽霊。彼氏はいるけれどまだそういう関係には至っていない、男性に免疫のない主人公はドキドキしてしまって……。
始まった瞬間はラブコメのようなノリで、幽霊のテンションの高さを受け入れられなかった審査員の1人は読むのを止めそうになっていたのですが、読み進めると後半のまさか!の展開に驚きました。どうして幽霊が部屋に居着いてしまったのか、テーマの「浮気」がどこにかかってくるのか……。
その構成の妙に魅せられた審査員は最高点をつけたのですが、構成が凝りすぎてかえってわかりにくいという感想を持った審査員もいました。
個人的には「繰り返す、イケナイ日々」とこちらの作品が、構成の妙で魅せるという意味でタイプが近かったので、同タイプの良作が2作あったことで両者アンラッキーだったかな、と感じました。でも、どちらも本当におもしろかったです。

1話完結でコンパクトにまとまった良作でした。
既婚だが、浮気をしている男性が主人公で、その浮気の行く末を追った話ですが、途中でオチは読めてしまうものの鮮やかなストーリー展開で楽しく読めました。
ただ、高く評価した審査員も「女友達が友人のためにそこまでやるだろうか?」という疑問を持ったり(たとえば単なる友達ではなく恋愛感情でもあれば別なので、そういう描写を入れてはどうか、など)評価しなかった審査員は「少し設定に無理がある」という感想を持ったりも。また、タイトルが内容とあまり合っていないのでは?という指摘もありました。
あまり考えずにサラッと読むとおもしろいけれど、じっくり考えながら読んでしまうと細かいところが気になってしまう、というところでしょうか。短い作品でも仔細な部分まで意識してじっくり書き込むと、質が上がったように思います。

同じクラスのずっと好きだった彼に意を決して告白すると「1番大事な人は別にいるから、2番目でもいいなら」と言われ、2番目でも付き合いたい、と受け入れる主人公。自分がそうされたら嫌なはずなのに、浮気相手だとわかっていても少しでも一緒にいたいという思いが伝わってきて、前半部分は共感しながら読めました。
評価が分かれたのは後半部分です。「1番大事な人が別にいる」ことの意味がわかったときに「それなら最初からそう言っても良かったのでは」と感じた審査員と「ありきたりな理由かもしれないがそう感じさせない作りになっている」と評価した審査員に分かれました。
個人的には、重い理由なのにサラッと流してしまったかな?と感じた部分はありました。何か本当のことを言えない理由があるか、あるいは「死」は避けたほうが評価が上がったかもしれません。

賞品のAmazonギフト券は郵送ではなく、マイページ上にギフトコードを表示する形で差し上げる予定です。

10月10日ごろ、受賞された方のマイページにギフトコードをお届けしますので、チェックしてみてくださいね。