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第7回 檸檬小説コンテストの入選作品が決定しました!テーマは「プリ」でした。

4名の審査員がそれぞれ10点の持ち点を持って全応募作品を読み、良いと思った作品に加点していく方式で審査を行いました。
グランプリ受賞1作品、準グランプリ受賞4作品を発表いたします!

審査員の2名が最高点をつけました。得点差では大差をつけてのグランプリです。おめでとうございます!
プリを撮影した後に修正や落書き機能を使うと、それがそのまま撮影した人の顔に反映されてしまう「プリ整形」、この特殊なプリントシール機を使って女子高生たちがとんでもないことをしでかしてしまう!というお話です。
設定は非現実的なものの女子高生たちの心理描写が非常にリアルで、息つく暇もなく一気に読了してしまいました。現実だったらと思うとちょっとこわいですが、ラストも爽快感があります。またこの「現実だったらこわい」という感情を呼び起こしてくれたところが作者さまの力量ではないかと思いました。
ただ、女子高生同士のやりとりなどの描写のリアルさと、「プリ整形」という設定の非現実感の落差が大きいため「SFとして読むべきなのか、ジャンルがわかりにくく読みづらい」という感想を持った審査員もいました。


審査員の2名が最高点をつけましたが、得点差で準グランプリとなりました。
実は今回、これまでのコンテストと比べると恋愛がテーマの作品が少なかったのですが、本作はラブストーリーの応募作の中では最もよくまとまっていたように思います。
主人公が自分に自信がなく、早合点して悪いほうに考えてしまうところなどが、中学~高校ぐらいのもどかしい恋愛を思い起こさせてくれました。「蒼斗くん」のキャラクターも嫌みがなく魅力的で、2人の会話も現実感がありますね。プリ撮影で恋人ごっこができるバイトというアイディアもおもしろいです。
読みやすくきれいにまとまっており、質の高い作品だと思いますが、まとまっているがゆえにさらっと読めてしまい、インパクトという面で一歩及ばずだったかなと思います。次回作も期待しています。

仲良しJKコンビが、SNS投稿を巡って事件に巻き込まれていくサスペンス・ストーリーです。
まず、これだけの長さのいわゆる「こわい話」を、矛盾や綻びを出さずに書ききったところがすばらしいなと思います。
作者さまはこれまでも、いくつか短編のホラー・サスペンスを投稿されていますが、うまいしこわいのですけど、短編だとなかなか心に残るものが少ないのがホラー系の難しいところだなと感じていました。
受賞作は「プリ」というテーマをきちんと活かし、SNSのこわさや女子同士の人間関係を描いたことで、単純な「恐怖」以外の「こわさ」を心に残してくれたと思います。また、終盤の息もつかせぬ急展開も見事でした。
一つ残念なのは、序盤にやや説明っぽい記述が多く、人によってはやや読みにくさを感じてしまいそうなので、後半までたどり着けず離脱してしまう読者がいるのでは?という点です。前半の地の文は、もう少し少なめのほうが読みやすいかなと感じました。

テレビのニュース番組の「最近の若者のトレンドを伝える」コーナーのレポーターをしている主人公が、プリクラについてレポートしている中で事件に巻き込まれるというストーリーです。
いわゆる「スラップスティック」的な短編小説ですが、単にドタバタするだけではなく、その中で忘れていた学生時代の思い出が蘇ってくるところなどが心に残りました。現役でプリを撮る世代を主人公に設定していた作品が多かった中で「大人から見たプリ」という視点のストーリーとなっていたのがいいなと。また「高耐水紙」などのワードのチョイスににやりとした審査員もいました。
また弊社はプリントシール機メーカーですので「プリクラは嘘で塗り固められたものなんかじゃない!女の子たちの変身願望をかなえるもの」というセリフには、胸が熱くなりました。だから受賞したというわけではなく単純におもしろく読めたからなのですが、ありがとうございました。

主人公は女子高生みんなが憧れる、かわいく明るい「プリクラモデル」だけど、実は秘密があって……というお話です。
古くは大林亘彦監督の映画にありそうな伝統的なネタを、今っぽく上手にアレンジされているなと思いました。
キャラ設定にも無理がなく、2人のやりとりもかわいく、自然に読めます。
一つ気になったのは、主人公は「プリクラモデル」という設定ですが、読みながら「プリクラモデルって何なんだろう?」という疑問がずっと消えず、このお話なら普通に「モデル」や「タレント」で良かったんじゃないかと感じました。テーマがプリだから「プリクラモデル」という設定になったのかなと思うのですが、「プリ」の存在感が物語の中で薄く、プリが登場する必然性を感じなかったのは少し残念でした。
また、タイトルが少し弱いのではないか?という感想を持った審査員もいました。上手なのに惜しい!という印象なので、次回作に期待しています。

賞品のAmazonギフト券は郵送ではなく、マイページ上にギフトコードを表示する形で差し上げる予定です。

8月20日ごろ、受賞された方のマイページにギフトコードをお届けしますので、チェックしてみてくださいね。
第9回コンテストも現在応募受付中です!たくさんのご応募、お待ちしています!