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第1回 檸檬小説コンテストの入選作品が決定しました!テーマは「文化祭」でした。

5名の審査員がそれぞれ10点の持ち点を持って全応募作品を読み、良いと思った作品に加点していく方式で審査を行いました。
グランプリ受賞者1作品、準グランプリ受賞者4作品を発表いたします!

高校入学後に親しくなったクラスメイトの彼と、文化祭の実行委員を通じて仲を深め、そして文化祭で……!?というお話です。
審査員はもう十分すぎるほど大人ですが「あの頃、好きな人に対してこんな気持ちになったなあ」とリアルに思い出させてくれる、パワーのある作品でした。
時系列に沿って書かれており、ラストも予想できる展開ではあるのですが、読み終えるころにはすっかり主人公の恋を応援したい気持ちになっていたので、想像どおりのラストでホッとしてしまいました。 「恋がしたくなる名作」という選評を書いた審査員がいましたが、まさにそんな作品だと思います。受賞おめでとうございます。


なんと言っても、お話の冒頭の彼との出会いのシーンに釘付けになりました。ちょっと強引な先輩にいきなり連れ去られて、どんどん距離が縮まっていく……。この先輩のキャラが立っているのがとても良かったです。
屋上でお弁当を食べて昼寝するシーンなど、まさに青春……。
文化祭で出会って、次の年の文化祭までの1年間が14話でまとめられているので、やや駆け足感と言いますか「このエピソードとこのエピソードの間は2人はどうしていたんだろう?」と感じたところもあります。
ただ「2度目の文化祭で1年前のことを思い出す」シーンを読んで共感できたのは、1年間を駆け足で描いてきたからとも言えるのですよね。だから駆け足感は必ずしも欠点ではないんだろうなと。楽しんで読むことができた良作でした。

クラスに溶け込めず、文化祭の準備を押しつけられてしまっている友達のいない主人公。そんな主人公が「彼」と出会い、心を交わすことで自分の中にも変化がおとずれる……。
地の文多めですが読みにくくはなく、情景の描写が丁寧なので短編映画を見ているようだなと。「世にも奇妙な物語」の1話になりそうな感じかもしれません。恐い系ではない不思議な話ですね。
お話の「オチ」についてはわりと早い段階で予想がつき「やはりそうだよね」と思ったのですがその後、7話の最後の彼のセリフはいい意味で予想外でしたね。
長期的に考えるとこの後主人公はどうなるんだろう?と思わなくもないのですが、でも、彼のおかげで主人公は文化祭が「かけがえのない、楽しみな行事」に変わったのですね。

2作ご応募いただいたうちの1作で、2作品とも同じキャラクターが登場し、どちらかと言えば受賞作のほうがスピンオフっぽい雰囲気の作品でした。受賞作のほうがコンパクトにまとまっていて伝えたいテーマが強く感じられたと思います。
会話と心の声だけでテンポ良く話が進み「チャット型小説」を書き慣れていらっしゃる印象。登場人物のキャラも立っているし、ストーリーも無理がありません。
ただ「作者さまはこのキャラと設定を使って、これまでも小説を書かれているのではないか」と感じさせる要素があり、連作のうちの1作をご応募いただいたとしても問題はないのですが、第1回コンテストのグランプリではないかな……ということで、準グランプリでの受賞となりました。

審査員の中で大きく評価が分かれた作品でした。
「演劇部に脅迫状が届き、文化祭が中止になる可能性がある」という噂からストーリーが展開していき、登場人物のキャラをあえて立てず、名前だけで物語が進んでいきます。後半一気に種明かしをしていく構成は、ホラー系の小説を読み慣れている方にはたまらないと思います。
ただ、檸檬の読者には「小説」を読み慣れていない方も多いため、審査員の中にも普段活字を読まない人があえて入っていたのですが、そういう人にとってはちょっと読み進めるのが大変だったようです。「登場人物のキャラをあえて立てず、名前しか出さずに話を進める」手法が通用しないのですね。
登場人物の人数を絞る、1話完結ではなく何話かに分けるなどすると、もっと多くの読者に楽しんでもらえる小説になったかもしれないですが、そうすることで失われてしまう良さがあると言えばそうなので、難しいところです。

賞品のAmazonギフト券は郵送ではなく、マイページ上にギフトコードを表示する形で差し上げる予定です。

12月12日ごろ、受賞された方のマイページにギフトコードをお届けしますので、チェックしてみてくださいね。
現在、第2回コンテストの応募を受け付けています。たくさんのご応募、お待ちしています!