ハルハル編集部のモリコです。こんにちは🐰🌸
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イケメンで人気者のＡ君に片思い
学生時代、私は同じ大学のＡ君に片思いしていました。
Ａ君はイケメンで女の子にも人気がありましたが、恋の噂はなく、勉強とバイトでいつも忙しそうにしていました。
学校で会うことはあまりなかったけど、たまに会うととても楽しく、いつからか夜、電話やメールで何時間もお互いのことを話すようになっていました。
このまま、自然に彼氏彼女になっていけたらいいなと思っていました。
ある時、A君からばったりメールも電話も来なくなりました。
学校で会った時に聞くと「バイトが忙しくて」。
私は彼とは絆のようなものを感じていたので「また時間ができたら連絡してくるだろう」と思い、焦ることもありませんでした。
「今から会おうよ」突然の誘い
彼からの電話は、学校の帰り道に突然、かかってきました。
小躍りするような気持ちで話していると、「今から会おうよ」と食事の誘い。
「これってデート？」
彼と２人で会うことがこんな形で実現するとは思わなかったので、私は舞い上がりました。
恋愛バイブルの金言「デートに誘われてすぐＯＫするのは安い女」
でも、その時、一瞬、「待てよ」と思い、私の小賢しい計算が始まりました。
当時「恋愛のバイブル」として欠かさず読んでいた雑誌の恋愛エッセイにこう書いてあったんです。
「デートに誘われてもすぐＯＫの返事をしないこと」。
すぐにＯＫすると暇な女だと思われる、何度も誘って、ようやくデートにこぎつけた女性の方が男性にとっては価値があり、大切にされるのだと。
デートの約束をするならせめて前日に。当日、誘われてほいほい出かけて行くのは安い女なのだとそのエッセイストは書いていました。。
電話を切った途端「バイトが入った」とメール
私は自分なりにかけひきを考え、「予定があるんだけど、キャンセルできるか確認してみるね」と精一杯、見栄を張り、一旦電話を切りました。
彼を待たせて、数分後、ＯＫの返事をするつもりで。
ところが、その瞬間、彼からメールが。
「ごめん。バイトに行かなくちゃいけなくなった。また今度ね」。
恋愛バイブルなんか無視して、素直に行けばよかった。
せっかくの初デートのチャンスが。。
私はがっくりとした気持ちで家に帰りました。
かけひきのつもりが・・
ところがその翌日、学校に行くと仲のいい友達のＢ子ちゃんがそっと耳打ちしてきたんです。
「昨日、Ａ君から誘われてね。デートしてきちゃった」
これを聞いて私はようやく気が付きました。
Ａ君は、私だけでなく、いろんな女子に片っ端から連絡をしていたんです。
そして、たまたま最初に会う約束ができたB子ちゃんとデートしたのです。
毎日のように私と深夜、電話やメールをしていたのも、私が一人暮らしで連絡しやすかったから。
暇な時に相手をしてくれる人なら誰でもよかったんです。
モリコ
